「民衆の物は針一本、糸一筋も盗るな」と言う注意事項が、どこの国の誰によって定められたかなんてすぐわかる人は、今や死語と化してしまってこの言葉とその国の動静を苦々しく思っているに違いありません。これは1928年、毛沢東によって、中国工農紅軍の軍規として制定された『三大規律六項注意』と呼ばれるものです。以前ならこんなことを書こうものなら、ややこしいことになりもしましたが、今ではその規律の国の余りの変節ぶりに誰も歯牙にもかけません。悪いですが、歴史が決して前進ばかりしているのではないことが良く分かります。
