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柿への郷愁も今は昔

柿への郷愁も今は昔

秋の抜けるような青空を背景にした柿は美しく、一幅の絵になっています。それは日本の里の風景を象徴して郷愁を誘います。

日本には全国各地に名産の柿が栽培されており、その数は900種を超すといわれています。芭蕉の「里古(ふ)りて柿の木持たぬ家もなし」の句は、すだれのように干し柿を吊(つ)るしているかつての穏やかな里の日々をしのばせます。

飽食の現代では柿に代わる食べ物がありすぎて、久保千鶴子の「捥(も)ぎ手なき柿燦爛(さんらん)と村滅ぶ」という句の世界が現実なのかもしれません。