激変する世界に向けて1200年生き延びてきたKYOTOから生き延びる智慧とヒントを発信

「民衆の物は針一本、糸一筋も盗るな」と言う注意事項が、どこの国の誰によって定められたかなんてすぐわかる人は、今や死語と化してしまってこの言葉とその国の動静を苦々しく思っているに違いありません。これは1928年、毛沢東によって、中国工農紅軍の軍規として制定された『三大規律六項注意』と呼ばれるものです。以前ならこんなことを書こうものなら、ややこしいことになりもしましたが、今ではその規律の国の余りの変節ぶりに誰も歯牙にもかけません。悪いですが、歴史が決して前進ばかりしているのではないことが良く分かります。

京都症候群などと京都に魅力を感じて、京都に来なければ落ち着かない人をそんな風に言ってみましたが、前回の記事のように、京都そのものが瀕死の重傷。そして、その京都になだれ込むように入ってくる一団が、その「針一本、糸一筋も盗るな」と言って建国をした国の住人で、この国も国民も決して健康とは言えない現状です。そうなると大阪や東京、あるいは九州の都市のように、炊飯器などの家電の販売を主として物品の販売で有頂天になっているのもどうかと思いますし、幸か不幸か京都にはその種の美味しい話しはなさそうです。

ですから冒頭の言葉同様、本当の意味での「観光」という言葉をも死語にしないためにも、やがて膨大に訪れるこの国の人との付き合い方も考えねばならないのでしょう。そうそう、「観光」とはそもそも「国の光を観る。用て王に賓たるに利し」で、その意味は「その国の王の立派な人徳と、その王による国民の教化の美しさをみる」ことで、そうして「それだけの知力を持った人物であればこそ、王の賓客として遇せられる臣となることができる」と言う意味だと言われています。もちろん主権在民のジャパン、王は国民で、この場合京都市民。野宮神社の境内に飛び交う中国語を聞きながら「どないしまひょう」と思います。そうそうもちろん、「観光」という言葉、これも中国の古典『易経』からどすえ。

[文: miya]

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