あなたの診断結果は?
九条葱
くじょうねぎ = 一見さん
名前は京野菜だが京都では作らず、中は空っぽ。
葱を背負ったかもにならないように軽薄な行動は慎むこと。ものごとの薬味では1級品だが、メインデイッシュの素材になれるように勉強勉強。
万願寺唐辛子
まんがんじとうがらし = 知ったかぶり
辛いことを克服したように思っているが、時々辛いものにぶつかりえらい目にあう。
京都を知っているつもりだが、万願寺がどこか知らないように、
京都について本当のことを知らない勉強不足。
堀川牛蒡
ほりかわごぼう = お馴染さん
ゴミの中から成長したように、逆境をはねかえして太く長く生きる知恵あり。
何でも前向き。
中心に空洞が出来がちで、そこに哲学や思想を詰め込めば一級品になる可能性大。
賀茂茄子
かもなす = 京都ソムリエ
形から見て円満な人格ではある。
93.2%が水分のように、情報をいくら持っていても、それを有効に使う工夫がないと水の泡。
田楽やあげだしのようにひと手間をかけるように、人の協力を得て大出世可能。
酸茎
すぐき = 真京都人
熟成を重ねた古人の知恵の集積。
圧力を加えられ時間をかけて作られるように、逆境で鍛えられてきた。
あまりに情報漬けになると酸味が増して嫌味を増すことがある。
診断に不服な方のために
(以下はネタバレを含みますので、診断がまだの方は注意!)
Q.渡月橋のかかっている川は桂川である = NO
保津川、大堰川(おおいがわ)、桂川となり、正式には大堰川にかかる。
Q.物女集街道は風俗店街だ = NO
西国街道と山陰街道をつなぐバイパスとして利用されてきた。物集女(もずめ)の由来は、河内国大鳥郡の百舌鳥(もず・現在の大阪府堺市あたり)に勢力をもっていた一族が、この地に移り住んだことによるとされている。
Q.京都は高層ビルがない古臭いだけの町である
京都が好きか嫌いかの判断で、NOの人は先に、YESの人は一見さんに。
Q.祇園祭りは7月17日だ = NO
祇園祭は7月1日~31日まで。17日は山鉾巡行のクライマックス。
Q.五山送り火とは大文字焼きのことだ = NO
京都人が嫌がる言葉の一つ、「大文字焼き」。「大」の字を象った文字を松明の炎で描く行事は奈良県奈良市に所在する高円山(たかまどやま)で行われる送り火。神奈川県足柄下郡箱根町で行われる送り火など。
Q.南禅寺の山門は石川五右衛門が「絶景かな」と言った場所である = NO
南禅寺山門が出来たのは「歌舞伎の『楼門五三桐』(さんもん ごさんのきり)の二幕目返しで石川五右衛門が「絶景かな絶景かな……」という名科白を廻す「南禅寺山門」がこれである。ただし実際の山門は五右衛門の死後30年以上経った寛永5年(1628年)の建築。
Q.自分の家の表を掃いたら隣も掃いてあげる = NO
京都には朝、水をまいたりして、家の前を掃き清めるのが門掃(かどは)きという習慣があるが、このとき、お隣さんの前も30センチ程度掃くのがならわし。全部掃除してしまうと、いやみな感じだし、全然掃除しないのも水臭い。一尺(30センチ程度)くらいなら、というのが狭い京都の町に生きる人々の生活の知恵。深入りをさけてお互いを尊重するとはいうが・・・・???
Q.災害の少ない町だと思う = NO
827年8月11日M6.8舎屋多く潰れ、余震が翌年6月まであったと言うが、こうして平安建都後から1927年3月7日の淡路・福井・岡山・米子・徳島・三重・香川・大阪に及ぶ大地震で死2925、家屋全壊12584戸まで災害は多数あった。ここ数十年ないだけでいつ起こっても不思議ではない。
Q.町家に住みたい = NO
京都人は住みたくないために、多くの町家が空き家となり、あるいは取り壊される。住まいとしては適していないのでは。
Q.三大祭りは全部見た = NO
多くの京都人は見に行かない。各行列の参加する家族知人は見に行くが、宵山は行っても山鉾巡行でさえ見に行かない人が少なくない。
Q.京の食べ物は味が薄い = NO
信長のエピソードに伝わるように、薄いと感じるのは田舎者の証拠。信長が京都入りしたとき、「料理名人」大坪という人に作らせたが、「薄くって、まずい」と大激怒。大坪は「今一度、作らせてください」と懇願し、後日再度料理を作ったら、「うまい!ほめてつかわす」。大坪がこっそり言うには、「最初は京都風に薄味にした。その後には田舎風に味を濃くしたのさ」信長の味覚は、田舎者だったというお話。
Q.京都人を装ってアクセントでばれたことがある = NO
誰でも「ドス」を使っているわけではないし、京都のアクセントは御坊さんの「おっさん」に典型のようになかなか真似できない。「おっさん」は前にアクセントを置くとお坊さん。いわゆる「おっさん」はフラット。
Q.世界文化遺産をはじめ名所旧跡はほとんど訪ねた = NO
京都人は行かない。京都タワーも上ったことがない人が多い。
Q.ミシュランの星を頼りに食べ歩きする = NO
ミシュランの活動そのものを嫌がった京都の料理人だが、フランス料理より京料理が上だと自負しいるし、事実そうだ。しかも権威主義は最も嫌うところで、星がついたからと言って、東京のレストランのように大賑わいになったとは聞かない。
Q.雑誌の京都特集は必ず買う = NO
当然京都人は買わないし、書いてあることに批判的。京都特集の番組にもあれこれ文句を言う。
Q.「うんこさん」、「大丸さん」と何でもさん付けする = YES
言葉を重ねたり、さんづけしたりと京都特有の語法がある。
Q.テレビで自分の訪れた場所が出てくれば、それだけで感激する = NO
京都人は悪い気はしないが、それでもあそこからあそこには走って行くことはできないとか、あそこより、あそこの方が背景がいいのに、とか、何か文句を言わないと気がすまない。
Q.巨人フアンであることをひた隠しにしている = YES
長く共産党の知事がいたように、明治維新以降のせいなのか、どこか反骨精神が息づいている。巨人のフアンであるなどと公言しようものなら・・・・・
Q.姉さん六角蛸錦を全部言える = YES
丸(まる)竹(たけ)夷(えびす)二(に)押(おし)御池(おいけ)、姉(あね)三(さん)六角(ろっかく)蛸(たこ)錦(にしき)四(し)綾(あや)仏(ぶっ)高(たか)松(まつ)万(まん)五条(ごじょう)、雪駄(せった)ちゃらちゃら魚の棚(うおのたな)、六条(ろくじょう)三哲(さんてつ)とおりすぎ、七条(しちじょう)こえれば八(はっ)九条(くじょう)、十条(じゅうじょう)東寺(とうじ)でとどめさす
Q.街中で芸能人を見れば誰かに言いたくなる = NO
くだらなき芸能記者が京都でスクープをものに出来ないように、たとえ有名人でも「うちの店に来た」とか「ごひいきになってます」とかは言わないもの。言いたくなるのは、京都人ではないし、接客のプロではない。
Q.お店を出る時、ありがとう、美味しかったを言う = YES
京都だけでなく関西地区のいい風習。時に京都はお店の対応が素晴らしいから、きちんとお礼をいいたい。
Q.おいでやすとおこしやすの違いが分かる = YES
おいでやすは一見さん。おこしやすはお得意さん。
Q.映画やドラマのロケ地を当てないと気が済まない = YES
しかもあそこからあそこには遠すぎるとか、地下鉄に乗れとか、いろいろ文句も言う。
Q.京都市内に親戚以外の友人がいる = YES
なかなか胸襟を開かない京都人の友人がいると言うのは、それはそれで素晴らしい。
Q.東西の通り名も言える = YES
これは京都人でもなかなか言えない。寺町(てらまち)御幸(ごこう)麩屋(ふや)富(とみ)柳(やなぎ)堺(さかい)高(たか)間(あい)東(ひがし)車(くるま)、烏丸(からすま)両替(りょうがえ)室(むろ)衣(ころも)、新(しん)釜(かま)西(にし)小川(おがわ)、油(あぶら)醒ケ井(さめがい)堀川の水(ほりかわのみず)、葭屋(よしや)猪熊(いのくま)黒(くろ)大宮(おおみや)、松(まつ)日暮(ひぐらし)に智恵光院(ちえこういん)、浄福(じょうふく)千本(せんぼん)はては西陣(にしじん)
Q.故郷と言えば京都を思い出す = YES
作家の宮尾登美子さんが、帰りたい気持ちになるのは、京都の河原町と言ったように、多くお著名人が密かに京都に滞在しているし、リピーターが多い京都は文字通り心のふるさとか。
Q.天皇はやがて京都にお戻りになると思う = YES
ちょっと東京にお出かけになっているだけで、また帰って来られると思っている。今の天皇も平たく言えば実家が京都で、東京は避暑地みたいなものなんで外出中というわけ。
Q.いけず、悪口、区別は暮らしの三原則 = YES
本当は区別より差別だが、洛中は洛外を、市内の人は北部や南部を、差別し区別が好き。
Q.酸茎が読める = YES
世界に誇る健康食すぐき。
Q.京都は世界の中心だと思っている = YES
中華思想と一緒の中京思想であり、多くの人が京都から離れたがらない。
以上です。
この解説を頼りに、もう一度やってみて、賀茂茄子か酸茎になってください。いよいよ京都症候群も不治の病になります。
[文: miya]
こっそりこんな楽しいことを始めるなんてずるいぞ。YES NOの判定は微妙な出題が多いね。断定は主観的ですよ。面白いけど…
明日お待ちしています。