激変する世界に向けて1200年生き延びてきたKYOTOから生き延びる智慧とヒントを発信

 嘘だらけの東電の発表に比べて、ネットでは深刻な情報が錯綜している。その真偽はやがて明らかになってしまうが、東電の「安全、安全」と言う嘘が本当であればいいと祈るが、それは虚しい祈りのようだが・・・

 この事故でもまだ原発を推進すべきだと言う人々が少なくない。某女性評論家は、原発を取るか、豊かな生活を取るか、この事故によって一概に原発反対になっていいのか、とのたまう。豊かな暮らしの場そのものが無くなってしまうと言うのに。

 同じように、推進派は、エネルギー問題を言う。経済発展を言う。また建設に賛成している地元民は地域活性化を言う。それらが実現する空間そのものが無くなってしまうというのに。笑ってしまうのは二酸化炭素を排出しないから環境を汚染しないと言うCMだ。いかなるものより除去できない汚染をしてしまうと言うのに。

 原発を推進するために、テレビCMをはじめ、ありとあらゆる手段を使ってきた。そして、反対派共産党、賛成派自民党と言う二分法で、原発の真の恐怖を、政治的な立場で隠蔽することにも躍起だった。さらに悲しいことには、反対派を圧殺するために、人間とは思えないような仕打ちをしてきた。その現場を京都府丹後半島で見てきた。にもかかわらず、人間の叡智が丹後半島に原発を作ることを止めた。

 原発問題は、政治的な立場ではない。地球と言う、あるいは日本列島と言う私たちが生きさせていただいている場を、生きている一生から言えば、ほぼ永遠と言う時間スケールで汚染してしまっていいのか、という問題である。

 今回の原発事故は、いかに想定外の天災のせいだとしても、経済優先、科学への絶対的信奉が間違っているよ、と神様が窘(たしな)められたのではないか。

 原子力発電とは、核分裂反応で発生する熱を使って水を沸騰させ、その蒸気でタービンを回すことで電気を起こす、いかにも陳腐な仕組みで、そこに未来は読めない。我々のところにフリーエネルギーの膨大な資料がストックされている。化石燃料から原子力へと未来が展望されているが、真の豊かさと進化のためには別の方法がある。

 いずれにしても、京都が危なかった。以下の新聞記事で、久美浜の反対運動に拍手したい。しかし、手放しで喜んでもおれない。久美浜のある京丹後市のくらしのガイド「原発立地に頼らない地域づくり」に、「国の原子力政策を否定するものでは全くありません」とある。一体、久美浜の反対運動は何だったのか、と。

『久美浜原発の建設を中止 関電が京丹後市長に表明』

 京都府の旧久美浜町(現京丹後市)に原子力発電所の建設を計画していた関西電力の青木勲副社長は8日、京丹後市役所で中山泰市長と会い、計画の中止を正式に伝えた。1975年に関電が建設の事前調査を申し入れてから約30年、地元を二分した計画は進展のないまま撤退で幕切れとなった。中山市長が2月、事前調査依頼を撤回するよう関電に申し入れていた。青木副社長が市長応接室で森詳介社長名の回答書を中山市長に手渡し「社内で検討し、計画は中止に決定した」と伝えた。市長は「われわれの思いを速やかに受け止めていただいた」と応じた。
【2006/03/08共同通信】

巻町、久美浜町の反対運動の少々の経過は『それぞれの場所からアジアと出会う 巻町から久美浜から』に。

上関原発反対運動は『上関原発反対運動』のホームページに。

 そして、『原発がどんなものか知ってほしい』をどうぞお読みください。いみじくも福島原発のずさんな作りについて15年前に指摘されている。最初にこうある。

私は原発反対運動家ではありません。20年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は『原発とはこういうものですよ』と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います

 書き手は平井憲夫さん。平井さんは、100回以上の内部被曝で癌を発症、1997年1月逝去されたが、1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されたそうだ。

冠島に昇る朝日『ヤマト政権誕生と大丹波王国』新人物往来社刊 伴とし子著表紙写真。

京都府宮津市天橋立京都府宮津市天橋立

久美浜の大明神岬久美浜の大明神岬

【文:miya、写真:伴とし子さん撮影】

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